「さアさア、そこ行く坊ちゃん、嬢ちゃん、寄ってらっしゃい見てらっしゃい。この小窓を開けて御覧！これは宇宙の扉だよ！」
　
戦後アメリカ占領下時代。母が遺した柱時計の周りで怪奇が起こる「柱時計を賣りにゆく」、復員した青年が、療養先の叔父の家で男娼や白痴の少女、溶接面を被った女の子と出会ってからの物語「カヽシ男と溶接女」の二編で構成された、ウェブ配信ボイスドラマ。
　
現在、「一、開帳宣言」と「二、赤い鳥挽歌（主題歌）」を公開しています。

【昭和七十五年】
昭和七十六年に、大変革が起こります。私の心は、こんなに、夏なのに。
夜の繁華街をひとり歩いていた鈴子は、路地裏にいた手足のない青年を拾って。
【Ａ（１７）】
日記もこれでおしまいだ。僕の神様、どうか僕を、貴方の国へお導き下さい……
夜の学校に忍び込んだ少年・松下の前に、ひとりのクラスメイトが現れる。
【秘祭懐胎】
……我々は、劇の中では夫婦だった。
そのうちに、ほかの女とは結ばれたくもないと、考えるようになったのである。
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怪奇短編三作を収録したボイスドラマCD作品、委託店舗で通信販売中。
ＣＭファイル公開。

観客は大きな舞台で、ありきたりな夏の終わりを迎える。
初めて繰生町に訪れた主人公と、「柿の木境界人の集い」という不思議な集まりの面々による一夏の物語。
叔父に任された古書店、出逢った少女に連れて来られた廃劇場、見覚えのある場所が映る映画フィルム、狐面の女の子たち、夜ごと見る不思議な夢、思い出せない母の記憶……。
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ウェブ公開ボイスドラマ、全10話。完結致しました。

昭和38年、民国紀元52年。
鵺鳥公園の公衆便所……焼死体が出た立ち入り禁止の公衆便所に、ふたりの浮浪者が棲んでいた。
「昭和38 年、秋。人々は東京五輪を来年に控え、浮足立っていた。
すでに日本は肌寒く……夏の暑さを懐かしく思う、そんな秋だ……。
俺はその肌寒さを、焼け焦げた便所の中で、呪っていたに違いない。
煤まみれ、虫まみれ、泥まみれのルンペン男……学もなければ家もない、寂しく汚い木偶だった……。」
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ボイスドラマCD作品、委託店舗で通信販売中。
第一場面を視聴トラックとして公開しております。